前回、カヤノ沢のゴルジュで巻きすぎて滝場を通り過ぎてしまう失態を演じてしまった。
モヤモヤした気分でいると、沢歩きの先生として仰ぎ見ているイガイガさんのブログにキュウハ沢の遡行記が掲載された。
自分が勝手に思っているだけで先方は関知していない。
キュウハ沢のゴルジュも以前四町四反ノ沢を遡行した時に巻いてしまっていて、課題として残っている所だ。
今週末の天気予報は怪しい、水量が増えれば難度も上がるだろう。
幸い今日の短時間なら都合がつく。ゴルジュの通過だけでもやっつけようと塩水橋に向かう。
【今回のルート図】
三叉路から県道70号線にはいり長者屋敷キャンプ場を過ぎた辺りで、年配のハイカーが歩いている。
青宇治橋か塩水橋から山に入るのかと声をかけると、ヤビツ峠まで歩きますと仰る。
歩きとおすことが目標のようなので、同乗する気がないことを確認し「お気をつけて」と声をかけて通り過ぎる。
塩水橋には7台の車が停まっている。ほとんどは釣師なのだろう。
本谷林道を歩き始めると、瀬戸橋のたもとと天王寺尾根の入り口にスチール製の標識が新設されている。
3日前は冬の寒さだったのに、今日の日差しは暑いくらいだ。
40分の歩きでキュウハ沢出合に到着、一つ目の堰堤を左から越えて川原に下りる。
続く堰堤群をホールドで超え、戦闘機エンジンの慰霊碑にお参りする。
次の堰堤を越え右岸から支沢が入ると岩床となり、滝場の雰囲気が漂ってくる。
先にキュウハ沢F1が見えてくる。
前回は眺めるだけで左から巻いていったのだが、これを登らないとゴルジュには入れない。
よく観察すると左の乾いた部分は逆層気味でホールドも細かいが、水流の際にはしっかりとしたホールドがあるようだ。水量が多いとシャワーを浴びながらになるだろうが今日は濡れずに越えられる。
それでもスタンスが決まらず、苦労してF1を超える。
人が見ていたら「何をモタモタしてるんだ」と思っただろう。
F1の上は両岸がぐっと狭まり、左からF2が落ちているのが見える。
イガイガさんは釜に入って水流の奥を登ったようだが、コンパスの短い自分はパンツまでびしょ濡れになりそうだ。
左の岩壁を見上げると岩棚伝いのルートが確認できる。
問題は安全に登れるかどうかだ。
F1の落ち口まで戻り岩棚を登る。
残置の手がかりはF1をクライムダウンするために設置したのだろう。
位置が低すぎて頼りにならない。
しっかりした岩の下に詰まった土を掻き出して手がかりを作り、なんとか立てる位置まで登る。
安全にトラバースするにはもう一段上に登らなければならないが、いいホールドがない。
半分枯れたような細い木を束ねて握り、クラックに指先をひっかけて少しずつ身体を引き上げる。
しっかりした立ち木に登りつきホッとする。ここまで登れば安全地帯だ。
F2の先に続くナメ滝を見下ろし小休止する。
バンド伝いに先に進み、チムニー状の岩窪からナメ滝の下に降りる。
高さはそれほどなく、岩もしっかりしている。
下は釜になっていて、万一落ちてもずぶ濡れになるだけで済みそうだ。
振り返って撮影
釜をまたいで左の壁に取り付くのがコンパスの短い人間には一苦労だ。
足が伸びきってなかなか体重移動ができない。
なんとか取り付くと快適に登っていける。
ナメ滝の上はちょっと広い岩場となる。
先にはゴルジュの終わりの3連のナメ滝と、その上にキュウハ大滝もチラっと見えている。
釜の縁をヘツリ右から1段目のナメを登る。
落ち口を渡り左から2段目を登る。
すると左の立ち木に赤いリボンが結んであるのが見える。
その岩窪を登れば四町四反ノ沢出合に到着する。
キュウハ大滝を仰ぎ見ながら満足感に浸る。
なんとか無事に通過することができた。次の課題は丹沢山への詰めだ。
でも四町四反ノ沢の右俣もやってないな、などと考えながら帰路につく。
この記事へのコメント
M-K
拝見しましたよ~!
恐れ入りました・・。(汗)
私は駆け出しのころF1を見て、「こりゃ、だめだ!」で即あきらめ。
次に「よし、右から巻き登ってF2に降りるぞ・・」。岩の上に上がったら
手がかり何もなし。即あきらめ・・、すごすごゴルジュを後にしたのでした。
ardbeg
いや~頑張ってみました。
最初は不安でしたが、何とか通過できました。
高いところが苦手なので、もう少し高度感があったら諦めたかもしれません。
ニカニカでお会い出来るのを楽しみにしてます。